ニキビケアをしてもなかなか治らない吹き出物に困ることがありますが、それはもしかするとニキビではないかもしれません。

昼夜逆転などの生活習慣や食生活・ホルモンバランスの乱れ・ストレス・間違ったお手入れなどの影響でターンオーバーが乱れ、皮脂分泌が過剰になると、毛穴が詰まって皮脂の排出が妨げられてしまいます。毛穴に皮脂が溜まり白くなるものがコメドというニキビの赤ちゃんです。そこに細菌が繁殖すると炎症を起こし、深刻な赤ニキビへと姿を変えるのです。このように過剰な皮脂分泌が原因で起こる毛穴の炎症をニキビと呼びます。

ニキビと勘違いしやすいけれど、違う原因で起こった毛穴トラブルは見分けがつきにくいこともあります。そんな毛穴のトラブルにニキビと同じケアをする事は、とっても危険です。今回は、ニキビではない毛穴のトラブルは、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)・尋常性毛そう(カミソリ負け)・おでき・皮脂玉・汗官腫(汗腺にできるプツプツ)などがあります。悪化しないようにニキビなのかそうでないのか意識してケアしたいですね。

ニキビとは違う肌トラブル

ニキビかな??と思っても、実はニキビでない肌トラブルはいくつかあり、対処法が違ってきますので注意が必要です。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)はサメ肌や鳥肌と言われる、非常に小さなプツプツが密集してできる状態の事で、肌が乾燥しやすい時期にフェイスラインや二の腕によく見られます。角栓があるのでコメドと間違えやすいので要注意です。

尋常性毛そう(カミソリ負け)は、うぶ毛剃りなどの際にカミソリでついた傷から、肌に常在するブドウ球菌が入り込み炎症を起こすものです。

おできは、膿んで赤く、大きく腫れるできものの事で、触ると痛いのが特徴です。炎症を起こした赤ニキビと勘違いしがちですが別物です。額や鼻など硬い部分にでき、1週間ほどで破裂して自然と治ります。

皮脂玉はニキビの変形したものの事で、角質層が完全に覆われてコメドが固い塊になってしまうため、指で触るとコロコロしている事が特徴です。

汗官腫(汗腺にできるプツプツ)は汗の出る穴にできる水泡です。目の周りやデコルテ、わきの下に見られる事が多いそうで、肌と同じ色をしていたり褐色がたっていたりします。

ニキビ以外の毛穴トラブルは、処置方法を間違ってしまうとニキビ以上に悪化しかねませんので気を付けたいですね。

ニキビ対策最前線

若かりし頃は思われニキビなんて可愛いネーミングでごまかされていたあごニキビですが、悩むことも多い厄介な存在です。

最近のニキビ治療では、外用レチノイド・抗菌薬といった薬が推奨されています。そして状態によってその他の治療法が追加されるのが実際のところのようです。

日本のニキビ治療ガイドラインによると標準治療が無効の場合は、グリコール酸などを使用したケミカルピーリングが推奨されています。ニキビが自然にやぶれ膿が出やすく治り易くなるのだそうです。

中等度のにきびで平均6回から、重症のにきびで平均10回の治療後から効果を実感できるようですので継続して診察を受けることが大切ですが、保険適用外なので注意が必要です。

また、日本皮膚科学会の治療ガイドラインによると洗顔は一日2回を推奨しています。寝ている間に皮脂は沢山分泌されますが、洗いすぎも乾燥を招き、ニキビを引き起こしますので注意です。また、洗顔料は粒子(スクラブ)が入っているタイプでもなくてもニキビに対しての有意差はないとされています。

ニキビ対策や治療も様々な方法がありますが、自分にみあった手段でニキビをなくしていきたいですね。

ニキビと関わりの深いビタミン

ニキビ治療で病院を受診すると処方される内服薬は、中度~重度となると静菌作用や抗炎症作用の抗生物質が多いですが、軽度の場合は、数種類のビタミン剤が出ることがほとんどです。市販薬・サプリメントはもちろんのこと食材でも摂取できるビタミンですがニキビと関わりが深いのがビタミンC・ビタミンB2・ビタミンB6です。

美肌・美白に重要なビタミンCは肌のハリ・コラーゲンの合成促進・メラニン色素の沈着予防に必要です。強い抗酸化作用で悪玉コレステロールLDLによる酸化を防いでくれる働きもあります。

発育のビタミンとも称されるビタミンB2は細胞の再生・新生促進・皮膚や粘膜を守る働きをするビタミンです。体内の有害過酸化脂質の消去サポートにも必須です。炭水化物・脂質・タンパク質の3大栄養素の代謝促進のためにも必要で、特に脂質からのエネルギー産出に深く関わっています。

女性が積極的に摂取するべきビタミンB6はエストロゲン代謝に貢献します。多くの酵素の補酵素として働き、ドーパミンやアドレナリンなど神経伝達物質の合成にも関わります。

処方薬としても使われるニキビ予防・軽度のニキビ治療に欠かせない体の代謝サポートと抗酸化作用が特徴の3大ビタミンですので意識しておきたいですね。

ヘアスタイルとニキビの関係

髪の毛は意外と汚れていて不衛生になりがちだそうで、髪が直接肌に触れて刺激となる場合や、付着しているバイ菌と皮脂が反応して刺激を起こす場合もあります。スタイリング剤にも、肌にとって刺激になってしまう成分が含まれていることがあります。

前髪アリのヘアスタイルは特におでこニキビをつくりやすい髪型です。思春期の頃おでこのニキビが隠したくて前髪を伸ばして下ろしていましたが、環境としては劣悪ですね。

スタイリング剤を選ぶならオーガニックコスメブランドが作っているなど、肌刺激が少ない事を考えて作られたものを選ぶと良いようです。ホホバオイルなどのオイルケアにすると、人間の皮脂に最も近い成分でできているので安心して使えます。オイルは顔や体の保湿やマッサージ以外にも、髪や頭皮のケアに使えるのですね。

また、整髪料を使わなくてもデジタルパーマを取り入れると、ドライヤーおで乾かしたり、少しコテを入れたりするだけで、ふんわり柔らかいヘアスタイルが作れます。

ニキビを防いだり治したりするには皮膚を清潔に保つのが最優先です。ニキビがなかなか治らなくて困っている場合は、一度ヘアスタイルを見直してみると良いかも知れません。