身近な食材である大根はこれからの季節甘味も増して旬を迎えますが、そんな大根にも美肌成分がたくさん含まれています。

大根の皮の付近にはコラーゲンの生成を助け、メラニン色素の生成を抑えるビタミンCが多く含まれていますので、調理する際にできるだけ薄く剥いたり、皮ごと食べられる工夫をするのもひとつの方法です。

また、ポリフェノールと食物繊維の機能を兼ね備えたリグニンという成分も含まれています。これは老化の原因となる肌の酸化を還元し、有害物質や老廃物を排出する働きをします。

そして大根には、膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素のアミラーゼが多く含まれ、自然の消化剤と言われるほど胃腸の働きを助けてくれる食品なのです。空気が乾燥しがちな肌には過酷な季節、アミラーゼの力で内臓までケアして新陳代謝を良くし、肌の元気を維持しましょう。

大根が美肌作りに役立つ成分をたくさん含んでいるとは思いもよらなかったですが、日本人の食卓にはありふれた身近な食材なのも嬉しいですね。

葉付き大根の美肌力

スーパーなどで時々見かける「葉付き大根」普通の大根より高いわー…という話つぶやきを聞いたこともありますが、それもそのはず。大根葉は緑黄色野菜に分類され、βカロテン・ビタミンC・ビタミンK・葉酸などのビタミンやカリウム・カルシウムなどのミネラルといった多くの栄養素が含まれているれっきとした野菜なのです。

大根葉はほうれん草と比較すると、ビタミンCが約5.5倍・鉄分は約1.5倍・カルシウムは約5.3倍含まれており、毛細血管の血行を促進させてシミやクマの改善に効果のあるビタミンKも若干多くふくまれています。強い抗酸化力で新陳代謝を高め、皮膚や粘膜の乾燥を防ぐビタミンAに体内で変換されるβ-カロテンの量も引けをとりません。

1つの野菜なのに部分によって摂れる栄養素が違うのは葉付きの根菜ならではの特権で、面白くかつありがたいですね。

ちなみに大根葉だけをなばなや間引き菜として売っているのも見かけます。また葉付き大根を購入したら葉と根はすぐに切り分けて別に保存し、出来るだけ早く調理すると栄養素を無駄なく摂ることができます。美味しく楽しく美肌食材として活用できると良いですね。

大根で効率よく美肌力UPさせるために

根部分と葉部分で違う野菜に分類され、美肌を維持するためにも大切なたくさんの栄養素を含む大根ですが、調理の仕方によって期待できる栄養素が変わります。

ビタミンAとKは脂溶性ビタミンなので、生で食べると10%程度しか吸収できませんが、茹でることで47%、油で調理すると80%まで吸収率が高まると言われています。

反面、ビタミンCは水溶性ビタミンのため、できるだけ調理をせずに食べると、損失が少なく効率的に摂取することができます。またビタミンCは、空腹時にはよく吸収されるのですが、逆に短時間で沢山吸収されてしまうため、体内で余ったものはすぐに尿の中に排出されてしまいます。ある程度胃に物が入った状態でビタミンCを摂るとゆっくり吸収され、吸収している間に消費する分まで更に吸収することができ、空腹時と満腹時では、吸収量に1.6倍の差が出ると言われています。

旬のものは栄養価も特に高いので、食べ方にも一工夫したり、目的別に調理したりして、美肌力UPに役立てていきたいですね。

紅芯大根

大根と言えば真っ白な実を思い浮かべることと思いますが、見た目は緑がかった蕪のようで、切ると鮮やかな濃いピンクに驚かされる「紅芯大根」という種類の大根があります。

一般的な白い大根の美肌成分はもちろん、アントシアニンが他の成分との相乗効果を発揮して、紫外線が原因となる活性酸素を消す力が白い大根の約8倍にもなると言われています。ついつい油断しがちですが紫外線は真冬も存在し、常に降り注いでいます。メラノサイトに働きかけて、色白肌を守りましょう。

紅芯大根はその鮮やかな色が特徴で、一般の大根より辛味が少ないため、生でおしゃれに楽しむことが出来る食材です。

スライスや千切りでサラダとして食べるのも良いですし、生絞りジュースにしてレモンを加えると大根特有の辛味が消え、ハチミツをプラスすると飲みやすくなります。喉の殺菌効果が期待できるので、秋冬の風邪予防にも効果的です。また、醤油を使わない炊き込みご飯やおかゆに入れると色が楽しめる上に消化酵素が溶け出して、胃に優しい1品になります。

紅芯大根は珍しい野菜ですが、11月頃から一般のスーパーでも買えることがあるので見つけたら是非試したいですね。